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2006年8月15日 (火)

the best of shogo hamada vol.2 / 浜田省吾

Secl502  昨日に続いて、浜省のベストアルバムの感想を。今日は、ソロデビューの76年から87年までの14曲を収録した「vol.2」です。

俺が浜省の曲を最もヘビロテしてたのが、高校2年から20代半ば、時季にして82年から86年くらいだと思います。
「vol.2」は、まさに俺にとっての“浜省黄金時代”のような感じ。
本当に毎日毎日、浜省を聴いてたな…(笑)
その頃の楽曲のベストなんですが、いやあ~新鮮でしたねえ~。

「vol.2」の一曲目は「家路」。
俺がはじめて浜省を聴いたアルバム、80年の「HOME BOUND」の
最後に収められている長い曲です。
長い間、あまりライブでは演奏することがなかったんですが、
ここ数年はライブ終盤にかかせない大事なナンバーになっています。
俺…この曲には特別な思い入れがあるんですが…
それはまたの機会に…

この「家路」からスタートするってのが、意外でしたね。
アルバムのラスト前の曲はデビューアルバムのタイトル曲
「生まれたところを遠く離れて」。
ラストは「ラストダンス」のライブバージョンなんですが、
俺、この「ラストダンス」は、2枚のベストのボーナストラックで、
「生まれたところを遠く離れて」が、「vol.2」のラストだと思います。

浜省って、いまだに終らない旅の途上で…
でも、漠然と旅の終わりを感じてるんじゃないかな…
「家路」ではじまり、「生まれたところを遠く離れて」で終ることで、
浜田省吾の「ON THE ROAD」って旅を物語ってる気がします。
この後、「vol.1」を聴くと、昨日も書いたけど
1~4曲目の流れと見事につながるんですよねえ~。

「vol.2」では、多くの曲が今回Remadeされたり、
ここ数年でRemadeされた曲が多くて、
懐かしい曲なんだけど、まるで新曲のような感じさえしますね。
初期のバラード「君に会うまでは」「散歩道」「愛という名のもとに」
「ロマンスブルー」は、すごくいい感じに仕上がってました。

バラードは、これまで4枚のアルバムでRemadeしてるんですが、
これまではバラードアルバム向けのアレンジだったんですよ。
今回はオリジナルアルバムに収録した時のの空気感を残しつつ、
余計なものをそぎ落としたアレンジで、
原曲本来の持つ初々しさが浮き出た感じに仕上がってますよね。

渋谷陽一がよく「浜田省吾のバラードは、なぜ暗くて重いのか」
って耳にタコが出来るくらいに言ってましたが…(笑)
「vol.2」に収められてるバラードは、同じ曲なのに、
不思議と余計な重さがなくなってる感じがしましたね。
その分、自分のこころが不安定な時期に聴くと、やばいかも…(笑)

ライブでおなじみのナンバーもいいアレンジに仕上がってますね。
「今夜こそ」や「土曜の夜と日曜の朝」なんか特にね。
アッパーな曲が少ないな…と思ってたら、終盤に「勝利への道」。
「J.BOY」に入ってるんだけど、実は原曲はあまり好きじゃなくて。
なんでこの曲入ってるのかな…って思ってたくらいなんですが、
いやあ~いい意味で裏切られましたね。
現役で走り続けているライブバンドの本領発揮って感じでした。

「19のままさ」「Midnight Flight」とか、原曲に近い感じの曲も、
すごくいい感じでアルバムの中に収まってましたけど、
「こんな夜はI miss you」には、ちょっとやられましたねえ~。
これは「J.BOY」の中のアカペラのナンバーなんだけど、
ライブでは随分と演奏してないんじゃないかなあ~。
この選曲も意外だったんだけど、2枚のベストを通じて、
一番、浜省の心象風景をストレートに現してるんじゃないかな…

オーラスの「ラストダンス」のライブバージョンは、先にも書いたけど、
ライブを聴き続けてきたファンへのアンコールって感じがしましたね。
82年の武道館ライブでのアンコールでも歌われていて、
これまでも節目のライブで大事に歌われてきた曲です。
俺は91年、みちのく湖畔公園での野外ではじめて聴いて、
昨年の仙台で14年ぶりにようやく聴けたんですよ。
なんか…ライブでのいろんな風景がフラッシュバックしますよね。

前置きと言うか、言い訳と言うかも含めて、
4日越しの連載となってしまいまして…
浜省に興味ない人にはごめんなさい…(苦笑)
ここまで書いても書ききれないこととか、
こぼれた言葉とかあるんですが、また機会をみて…
もしも、浜省に興味なかった人で、この文章を読んで
一人でも興味を持ってくれた人がいたらうれしいです。

B.CREAMさんが「多分、その一番聴いていた高校時代に、
それはそれは大きな力で、背中を押してもらったからかな、きっと。」
そうコメントしてくれたんだけど、まさにその言葉通りなんだよね。
俺にとってきっと最も多感だった季節に、それはそれは大きな力で
背中を押してくれたアーティストの集大成のアルバムですから…

さて、夏休みも終り。
盆中にも楽しいこと、いろんな再会があったんですが、
ぼちぼちと更新したいと思います。
明日から労働だっ!俺の居場所でjumpせねばっ!
↑急に言葉がCHABOモードになってる…(苦笑)

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コメント

初めまして。
ワタシ、実家が岩手なんですよ。
なんか日記読ませていただいて「さんさ」のとこに、同級生が「さんさ娘」になって全国を回ったときのことを思い出したり。
盛岡は大好きな街でなんか嬉しいです。

投稿: Bun | 2006年8月15日 (火) 21時01分

★Bunさん

よォーこそーっ!
なんと岩手がホームタウンとはっ!
しかも同級生がミスさんさですかあ~っ!
今は「生まれたところを遠く離れて」ですか?
こんなブログですが、よろしくです。

投稿: RE2O | 2006年8月15日 (火) 21時14分

ブックマークさせてもらいました。
今回の浜田ツアーかなりキビシイけど、前回の2001では岩手行ったんですよ。

投稿: Bun | 2006年8月15日 (火) 22時01分

★Bunさん

ブックマーク、サンキューです!
前回はアリーナでしたからねえ~。
長谷部さんの初日…緊張したライブでしたよねえ~。
今回はチケット取れるか、かなり心配です~。

投稿: RE2O | 2006年8月16日 (水) 06時16分

初めまして~
4日間、とても楽しく、興味深く、「そうそう!」と
頷きながら読ませていただきました(^^)
私も省吾の呪縛から逃れられず、気づけば20年です!
何年経っても色あせない、
何度聴いても深く心に染み入る曲たち。
私の中での省吾の存在の大きさ。
今回のベストで色々なことを再認識しました。

RE2Oさん、これからも省吾ネタ満載でお願いします♪

投稿: maro | 2006年8月16日 (水) 19時57分

★maroさん

よォーこそーっ!
え~ダラダラと長い連載にお付き合いいただき恐縮です。
ほんと…呪縛ですよねえ~(苦笑)
maroさんの呪縛のきっかけとか、よかったら教えて下さい。
浜省満載だと、みんな引いちゃうかもしれないんで…(苦笑)
音楽満載でいきますんで、遊びに来て下さいねえ~。

投稿: RE2O | 2006年8月16日 (水) 21時11分

こんばんは。またまた失礼します~
 当時、吹奏楽に青春のすべてをかけて
いたのですが、友達が貸してくれた
カセットテープ(時代ですね)が
呪縛の始まりです~
 「SAND CASTLE」&「J.BOY」
最初に聴いた「SAND CASTLE」は、何ともいえない
不思議な気持ちになって・・・あの詩、曲、そして
何よりあの声に小娘はやられました(^^;
ベストの「君に会うまでは」「散歩道」は
涙なくしては聴けません。
要するに、重度の浜症ですね(^^;
長々と、すみませんでした。
みんなに引かれない程度に、また連載もやって下さい。
また遊びに来させていただきます♪

投稿: maro | 2006年8月17日 (木) 21時04分

★maroさん

「SAND CASTLE」と「J.BOY」ですかあ~。
俺は「HOME BOUND」で稲妻が走って、
「愛の世代の前に」「ON THE ROAD」
「Promised Land」をまとめて聴きましたからね。
いきなりトップギアって感じでした…(笑)
連載はさておき「家路」のことは、そのうち…

ブラバンやってたんですねえ~。
俺は楽器やらないんですが、ここに来てくれる
take。@trombone さんとこの吹奏楽団には
めちゃめちゃお世話になっております~。

投稿: RE2O | 2006年8月17日 (木) 21時56分

こんにちは♪コメントいただきありがとうございました。

浜省に関しての記事、ずっ~と読ませていただきました。
〝暗い〝とかもよく言われてましたが(笑)、気がつけばまた彼の歌を聴いてしまってるって状態で・・。20数年経ってしまってました。呪縛なのかしら・・。
「HOME BOUND」、大好きです。〝家路〝は何ともたまらないくらい愛してます。
やっぱりVOL.2から聴き入ってしまいました。

また浜省に関しての思いをどんどん書いてほしいです。
またおじゃまさせていただきますね。

投稿: cocoa | 2006年8月27日 (日) 06時50分

★cocoaさん

よォーこそー!
“暗い”…そうそう…(苦笑)
“重い”っても言われてましたよねえ~。
浜省を古くから聴き続けてる人って、
なんかそういうのも背負ってますよねえ~。

「HOME BOUND」…最近、聴き返しています。
間違いなく、一番聴いたアルバムだなあ~。
こんなブログですが、遊びにいらして下さいませえ~。

投稿: RE2O | 2006年8月27日 (日) 08時27分

かなり出遅れました<(_ _)>
久しぶりにShogoを語るRE2O節、堪能させていただきました。
「R&R」放談の続きが見たいんですけど・・・(^_^;)

呪縛なんですか???
その辺が後追いでこのアルバムの曲を聞いた私にはもうひとつぴんと来ないんですが・・・
20年ですよね・・・その年月って重いですよね。
私は呪縛といえば拓郎だったかもしれないけど、ぶちっと突然断ち切られた時期があったので、けっこう軽い縛り(笑)ですんでいるのかもしれません。

投稿: くりちゃん | 2006年8月31日 (木) 10時26分

★くりちゃん

ほ~んと…久々に浜省を語りましたねえ~。
語り出すと長いという…(苦笑)
「R&R放談」ね…企画倒れにならないようにね。
なにせRE2Oさんよりも、RクンとRちゃんが
飽きやすい体質のようでして…(苦笑)

呪縛…と言い切ると、大袈裟かもしれないけど…
う~ん…やっぱり、呪縛のような気がします~。

投稿: RE2O | 2006年8月31日 (木) 20時17分

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