2006年9月11日
A NEW STYLE WAR 投稿者:RE2O
投稿日: 9月12日(水)03時15分12秒
テレビの前で固まっています。
信じられない光景です。
まるでハリウッド映画のワンシーンのような、
SFXかCGでつくられた映像のような光景です。
現実の映像とはにわかに信じられません。
10年前かな…浜省のコンサート・ツアー
ON THE ROAD'90の終盤の頃、
湾岸戦争が起こった時のことを思い出しました。
深夜のテレビでのニュースを見て
同じような驚愕を感じた気がします。
あの時のツアーではライブの後半で
「誰がために鐘はなる」という曲を演りました。
フセインの映像が強く記憶に残っています。
浜省の84年のナンバーに
「A NEW STYLE WAR」という曲があります。
国家に養われたテロリスト…
愛は時にあまりに脆く…
このナンバーがこれほどリアルに
感じたことはありません。
ON THE ROAD 2001のセットリストに
このナンバーが加わったらキツいな…
犠牲者の方々に…合掌…
これ以上被害が拡大しないことを祈ります。
あれから5年…
上の文章は、5年前、盟友HAGAさんが立ち上げたばかりの
BBS「風と月のcafe」に書き殴った文章です。
あの日、なにげに目が覚めて…居間のテレビをつけたら、
繰り返し繰り返し、あの映像でした。
あれから5年…
奇しくも久々の浜省のツアー「ON THE ROAD2006-2007」が
始まろうとしています。
5年前、浜省が珍しくテレビ出演した時、
米軍のアフガンへの攻撃が始まり、
まるで戦時中の放送のようになったのを思い出しました。
セットリストには「愛の世代の前に」と、
「A NEW STYLE WAR」が加わりました。
今年はどんなセットリストになるんだろう…
あれから5年…
5年前のCHABOの10.9のライブが…
あまりにも鮮烈だったのが蘇ります。
あの日、はじめて聴いた「悲惨な戦争」…
あの強烈な赤の照明と共に、瞳の奥に蘇ります。
今年のCHABOはどんなブルースを奏でるんだろう…
あんな辛いブルースは…あの日だけで十分だよ…
あれから5年かあ…
アメリカは、世界は、日本は、俺は…
何が変わって、何が変わってないんだろう。
アメリカは相変わらず同じ大統領が居座ってるし、
日本は優しい顔して改憲しそうな首相になりそうだし、
俺はといえば…もう厄年だぜえ~。
織田信長の世の中なら残り十年切ってるのに…
おいおい、何やってんだよお~(苦笑)
あれから5年…
5年前よりも、軍靴の足音が近くに聞こえるのは
気のせいかな?
最近の軍靴って、昔に比べて
よく耳を澄まさないと聞こえないような気がするよ。
うんと、うんと、耳を澄まさないとね。
最近、森村誠一さんのサイトで見つけた文章です。
共産党が弾圧された。
私は共産党員でないので黙っていた。
社会党が弾圧された。
私は社会党員でないので黙っていた。
組合や学校が閉鎖された。
私は不安だ。しかし黙っていた。
教会が弾圧された。
私は牧師だから行動に立ち上った。
しかし、そのときはもう遅かった。
(ナチス時代を回顧して──西ドイツ牧師マルチンニーメラー)
俺は、共産党員でも、社会党員でも、牧師でもありませんが、
俺が行動に立ち上がってからでは…遅いんだろうな…
あらためて、そう思いました。
あれから5年…
これから5年たって、5年前をふりかえった時、
“もう遅かった”…そう言わないように…しなくちゃな…
そんな風に感じる、2006年の9月11日なのでした。
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コメント
この時、最初、なんかの映画かなってしばらく呆然としてテレビを見ていました。
現実を受け入れるのにしばらく時間がかかったと記憶しています。
このとき、俺はJOHNの歌と顔がすぐに浮かびあがりましたねっ。
「想像してごらん。国境も宗教もない、みんな兄弟として世界を共有できることを」
JOHNがいたら何て発言するだろう、どんな行動をおこすだろうってね。
JOHNが没してから実は「音楽は世界を変えられないや、無力だ」と音楽から醒めた期間が実は結構長く続いていました。この事件の時も...
でも今は年を重ねてGOOD TIMES,BAD TIMESを経てやっぱりミュージックは人を変えることができるんだ」って思い始めています。
個々の人々の心にGOOD MUSICが染渡っていくと..「イマジン」な世界が一歩づつ近づいていくかもしれません。
投稿: ヒーカズ | 2006年9月12日 (火) 12時29分
あれから5年…経っちゃいましたね。
何もできなかったような、
少しは何かできたかもしれないような…。
「TIME」に収録されている、
麗蘭の2001年の「時代は変わる」。
「世界がアメリカの悲しみ理解したように
アメリカは他の国々の人々の悲しみ
今こそ理解することが重要なんだろう」
CHABOさんのこの言葉、アメリカの大統領はもちろん、
世界中の人に聴いてもらいたいです。
投稿: ayako | 2006年9月12日 (火) 19時41分
★ヒーカズくん
ジョンの「イマジン」も放送禁止になったよね。
俺は音楽家じゃないけど、きっと俺の居場所で、
俺なりの「イマジン」を発信できるんだろうな…
発信しなくちゃなんないんだろうな…
漠然とそんなことを考えたりしたよ…
俺や、ヒーカズなりのね。
★ayakoさん
5年前のチャボの歌を通した感じた
憤りや…怒りや…悲しみのエネルギー…
凄かったな…
今夜は「非戦」を引っ張り出して読み直します。
投稿: RE2O | 2006年9月12日 (火) 21時40分
僕、今でも5年前のあの日の後の自分のHPのBBS、読み返すことあるよ。RE2Oさんを始めとするみんながあの日どんなことを感じていたのか、自分はどう思っていたのか、世界はあれからどう変わっていったのか…。
今思うのは、やっぱり人間っていざ危険なことが身近に迫ると何はともあれ守りに入るんだなってこと。頭では反戦・非戦、ラブ&ピースとか言ってても、いざ自分の身がってことになるととたんに保守的になってしまう。アメリカだけじゃなくて日本もおんなじだよね。平和は望むけど北朝鮮は別、なんて言ってる人けっこう多いでしょ?
今度は阿部さんか…。ほんとうに美しい国ってどんな場所を指すんだろうねえ。
投稿: Y.HAGA | 2006年9月14日 (木) 09時12分
★HAGAさん
うん。俺も今回、読み返して、いろいろ感じたよ。
そりゃあねえ~守りに入るのは自然な気もします。
俺だって…いざとなったらケツまくりそうだけど。
でもね…やっぱ…そんな時こそ…
ギアをニュートラルに入れたいな…
なんて漠然に思ってますよ。
例えば、北朝鮮の指導者に問題はあっても、
子ども達には罪はないんだからね。
阿部さんは小泉以上に怖いな…俺は…
投稿: RE2O | 2006年9月15日 (金) 00時19分