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2007年1月 2日 (火)

犬神家の一族

Inugamike3毎月1日は映画の日。元旦も映画の日なのであります。ガキの頃は、正月の東映マンガ祭りとか連れてってもらったなあ~。最初に観た映画は、東宝のチャンピオン祭りでしたね。宮崎アニメの原型「パンダコパンダ」も観ましたね。メインはゴジラだったんですが、ドラマで飽きて帰ったという…(苦笑)

というわけで、初めて元旦に映画を観てきました。
正月なんでエンターテイメントが観たくて、「犬神家の一族」を観てきましたっ!
昨年末から俺の中で横溝正史ブームが起きちゃってですね。
考えてみれば、スクリーンで金田一を観るのははじめてでした。

観る前は、すご~く複雑な感じでですね。
昨年末に市川崑の金田一作品を4本まとめて観たんだけど、
30年前の「犬神家の一族」があまりにもインパクトあってですね。
これをどう作り変えるんだろう…って、期待以上に不安でね。
10年前の「八ツ墓村」があまりにも期待はずれだったのが拍車…
市川崑もこれが限界なのかな…とか、思ったりね。
今回は、石坂金田一も出るし…と期待を込めて行きました。

ネタバレもあるんで、これから観る人は気を付けて下さいね。
映画が始まって、犬神佐兵衛が亡くなるモノクロの映像…
スクリーンいっぱいの極太明朝体のキャスト紹介の文字…
美しくも哀しく切ない大野雄二のテーマ音楽…
戦後間もない那須の駅前をを歩く金田一耕介の映像…
どれを取っても、あれ…これって30年前のそのまま?
そう思うような…とても、21世紀に撮ったとは思えない絵なんですよ。

「八ツ墓村」で俺がガッカリしたのは、戦後の色がないんだよね。
キャストとかにも注文はあるけど、それ以上に色が不満だったの。
マンガでいうなら手塚の「奇子」とかね、俺がイメージする、
セピア色に人工で原色を塗りたくって、それが色褪せてきたような、
そんな戦後独特の色があの「八ツ墓村」にはなかったんですよね。
あの色って、今は出せないのかもしれない…そう思ってたけど…

市川昆は、見事に戦後の…俺が求める色を再現してたましたね。
演出も、細かいカット割りも含めて、基本的には30年前のまま。
あれだけオリジナルに忠実に撮った作品って今まであるのかな…
それぐらいに、30年前の空気を再現してましたねえ~。
ミステリーをリピートして観ると本来は楽しみ半減だと思うんけど、
それを補ってありあまる作品に仕上げたと思いますよ、俺は。

さすがに石坂金田一、かなり年食ったけど…(笑)
でも、あの雰囲気は、吾朗ちゃんには出せないもんねえ~(笑)
加藤武の「よし、わかった!」は、しっかりと笑い取ってるし…(笑)
三谷幸喜、木久ちゃん、玉緒さん達も、いい味だしてましたね。
フカキョンも、坂口良子に負けじと好演したと思いますよお~。
前作と違う役で出てたのが草笛光子なんですが、さすがです。
先日亡くなった岸田今日子が演じた盲目の琴の先生…鳥肌でした。

キャスティングで注文つけるとすれば、松島菜々子の珠世かな…
珠世さんの雰囲気はそれなりに出てたと思うけど、でかいっ!(笑)
奥菜恵と向かい合うシーンは、ちっちとサリーかと思っちゃいました。
松子を演じた富司純子。俺、すごく好きな女優さんです。
今回もすごくいい演技してたんですが、根がいい人に見えるんだよ。
前作では高峰三枝子なんですが、彼女のインパクトは強烈すぎっ!
すべてが同じ演出なだけに、どうしても比べちゃうんですよねえ~。
それだけ、高峰三枝子が凄すぎる映画女優だってことなのかな…

そうそう、オーラスは、設定が変わってましたよねえ~。
原作を読んでないからわからないんですが、
俺は前作の駅のホームで終るシーンが好みだったんですけどね。
もしかしたら、市川金田一、石坂金田一は、これで終り…
それを印象付ける後姿だったのかもしれないんですが…
好みではないんだけど、なんかジーンときちゃったんですけどね。

他にも書き足りないことはあるんですが、今日はこの辺で。
誰だ…今年は凝縮して書くって言ってたヤツは…(苦笑)
他の人の感想はいっさい観ないで書いたんですが、
はじめてこの作品で石坂金田一に触れた人はどう感じたんだろ…
今の時代に、この作品はきちんと受け入れられたのかな…
リピーターの感想以上に、気になりましたねえ~。
今年はこの勢いで、映画館でたくさん映画を観たいですね。

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