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2007年6月25日 (月)

コヨーテ、海へ / 佐野元春

HAGAさん、匹如身さん、POP-IDさん、『COYOTE』へのコメント、
ありがとうございました。
いつもなら個別にレスを書くとこなんだけど、みなさんのを読んで、
さらに『COYOTE』や元春への想いがあふれてきたんで、ここに。

HAGAさんが「ダブルワークとか、ネットカフェで寝泊りとか」って
とこに反応してくれたんだけど、このアルバムにはそんな個別の
事例って何もないんだけど、すごく具体的に想像しちゃうんだよ。
その傷の大小、種類は違うんだけど、傷を負ってる一人一人にとって
ほっておくと致命傷になりかねないような傷に感じたんだ。

元春自身の傷ではないと思うんだけど、元春は敏感にキャッチして、
このアルバムの登場人物の歌として歌ってる…
でも聴いてる俺には、元春自身の傷のように聴いてて痛いし、
まだ出会ったことのない…俺と同じ元春のリスナーの誰かの傷みの
ようにも感じるし…今まで、こんなアルバムに出会ったことないな…
あ…麗蘭の「SOSが鳴ってる」を聴いた時の感覚と似てるかな…

俺はこんなに痛いアルバムを聴いた経験…あまりないな…
俺、思うんだけど、このアルバムは万人に向けられたアルバムじゃ
ないような気がするな…『THE SUN』は違ってたと思う。
『THE SUN』もすごく好きなアルバムだけど、このアルバムは
全方位に開かれたアルバムって気がするんだ…なんとなくね。

『COYOTE』は違う…『THE SUN』とは、違うんだよ…
ざらつき感っていうかな…荒地の何処かにいる“俺”や“君”に
向けて書かれたアルバムのような気がする…
決して“誰か”じゃなく…“俺”や“君”に書かれてるんだよ…
元春レイデオショーがそうだったように“one to one”なんだよ…

リクオのライブアルバム『セツナグルーヴ』に向けて、
元春がこんなコメントを書いてた。
  最近のスタジオ・レコーディング盤とライブ盤を聴いた。
  「愛の唄」だった。この音楽を必要とするリスナーは必ずいる。
  その人たちに隈無く届いて欲しい、心からそう思った。
元春の『COYOTE』を聴いて、思い出したのがこの言葉だった。
  元春の『COYOTE』を必要とするリスナーは必ずいる。
  その人たちに隈無く届いて欲しい…俺も心からそう思う…

『COYOTE』のリリースにあわせて、元春はかつてないほどの
テレビやラジオのプロモーションを行ってる。新人のように。
はじめは、今は若いコ達がCD買わなくなってるから、
俺達のような元春の音楽で育って世代にPRしてるのかなって…
そんな風に感じてたんだ。でも、全然、違うね。

元春の音楽に出会ったことがあろうとなかろうと…
元春のことを知っていようと知っていまいと…
80年代の元春の音楽が最高だと思っていようといまいと…
今、この瞬間、荒地の何処で、『COYOTE』を必要としている…
そんなコヨーテ達にキャッチしてほしくて…
元春はテレビで…ラジオで…最高のパフォーマンスをしてるんだよ。

POP-IDさん、俺も初期の元春の楽曲やパフォーマンス、
たまらなく大好きだよ。理屈もなく…魂が喜ぶんだよ。
銀次と演ってるライブは体験できなかったけど、
あの頃の元春のクレイジーなパフォーマンスは唯一無比だと思う。
だから、あの頃の元春が最高だっていう人達を決して否定できない。

でもね…そんな俺が…この『COYOTE』は…最高だと思うよ。
いいじゃん…あの頃の元春が最高だった思う人達は、
あの頃の元春のレコードを聴けばいいんだよ…あるんだから…うん。
俺は、あの頃の元春の楽曲に勝るとも劣らず…いや、それ以上に…
この『COYOTE』が響いたんだ…そう、響いたんだよ…

ちょっと今日は『COYOTE』な一日だったんで、
余計に過敏に反応しちゃってますね…ま、たまにはいっか…(笑)
さて「黄金色の天使」を聴いて、心を静めよう…

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コメント

ありがとうございます。。。
RE20さんの文章を読んで「『COYOTE』はどんな音なんだろ?歌なんだろ??」というよりも
「佐野元春は、今何と向かい合って唄っているんだろう」と思い、やはり私も『COYOTE』を聴くべきだなぁと。(解りづらいですねっ。)
RE20さんの文章は、曲を聴き込むだけでなく、アルバムとミュージシャンと“今”をみて書かれているので、いつも私の興味を倍増させます!!
冒頭は、それの「ありがとう」です♪

投稿: TAKK | 2007年6月26日 (火) 00時18分

★TAKKさん
音楽って…音楽だけじゃなくて、何だってそうだと思うんだけど、
どんなにいいものでも受けてがどうキャッチするかも大切だって
思うんだよね…このキャッチの仕方って理屈じゃないよね。
俺はTAKKさんが『COYOTE』どうキャッチしてくれるか…
それがすごく楽しみです。
「ありがとう」は、こっちのセリフですよお~(笑)

投稿: RE2O | 2007年6月26日 (火) 05時06分

Yes,Yes!「The Sun」との対比、すごくよくわかります。僕ね、Coyoteのキーは“気高い孤独”というコトバだと思うんです。Coyoteという孤高を感じる動物をシンボルとして使ったこともそうだと思いますが、この世界に、日本に、社会に、違和感を持っているが故に孤独を感じざるを得ない人たちに向けて歌われた曲がいっぱい入ったアルバムだと思ってます。うん、オレも近いうちにレビューするね!

投稿: Y.HAGA | 2007年6月26日 (火) 10時33分

★HAGAさん
そうだね…“気高い孤独”ってキーだと思いますね。
清志郎の“誇り高く生きよう”にも通じるものを感じるな…
俺たちの知らないとこで『COYOTE』についての不毛な議論も
あるらしいけど、黙殺じゃない分いいかな…って気がします。
このアルバムを受け入れようが、受け入れまいが、
ササクレだった“何か”を残す…そんなアルバムでと思います。
HAGAさんの渾身のレビュー…待ってますよっ!

投稿: RE2O | 2007年6月26日 (火) 21時39分

麗蘭、最初のツアーなんか勢い余って
神戸まで行きました。
結婚して仕事がキツく、財布もキツいこの頃は
ライブ自体、本数行けてませんが、スカパーとかで
麗蘭ライブやるときは、しっかり元気&感動もらってます。
更新途絶えてますが、
http://ameblo.jp/mono-kuro-me
こっちではよりROCKです、私。

投稿: POP-ID | 2007年6月26日 (火) 22時41分

初めてお邪魔します。
先日はコメント&TBありがとうございました。
こちらのエントリを読ませていただいて、自分が「COYOTE」を「きれいだな、深いな」と思ったのは、表現とその背景にあるもののコントラストだったのか、と思いました。
明るい場所では影もより濃くなるように。
新たな発見でした、ありがとう。

確かにコイツは痛いです。
でも、痛いのを「痛い」と言わないところに心酔してます。あぁ、もっとみんなに宣伝したい~。

あ、それと、私確かに仙台です。
きっとあちこちでニアミスしてますね(笑)
今度それらしいライブ会場で・・・呼びかけてみます(ウソです(笑))

投稿: みゅう | 2007年6月27日 (水) 02時00分

★POP-IDさん
あらためまして、よォーこそーっ!
外伝、読みましたっ!かなり、行ってましたねえ~。
R&Rオリンピックとか、あの頃の野外フェスを思い出しましたよ。
当時はフェスなんて言葉はありませんでしたけどね…(笑)
今冬の麗蘭は、かなり期待できそうで…楽しみです。
『COYOTE』…まだまだ新しい発見がありそうですよね。

★みゅうさん
よォーこそーーーっ!
そっかあ…コントラストなんだ…光と影なんですね…
『THE SUN』と『COYOTE』の関係みたいに思うな…
この2枚が、俺にはひとつに思えるんですよねえ~。
「痛い」と言わないから、余計に痛さを感じるんですよね、俺。
傷みを癒さず、風にさらして、走ってるイメージかな…
やっぱり、あちこちでニアミスしてますよねえ~。
これからも、みちのくのライブでグッドバイブレーションを
感じあいましょうっ!

投稿: RE2O | 2007年6月27日 (水) 05時49分

SOMEDAYしか知らない私(笑)が、これ聴いて何をどう感じるかな~。
なんか、自分でも楽しみになってきました♪

投稿: ayako | 2007年6月28日 (木) 19時39分

★ayakoさん
ははは。さすが…Young Girlっ!(笑)
感じる何かがあったら、後で感想を聞かせて下さいねえ~。

投稿: RE2O | 2007年6月28日 (木) 21時13分

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