2007年11月25日 (日)

1+1 / 麗蘭

21kt3cssvlすっかり書くのが遅くなっちゃいましたが、麗と蘭の『1+1』について。発売日の数日後にゲットして何日か聴いて、その後はアナム&マキや伸ちゃんのアルバムのヘビロテに入ったんで、ちょっと間をあけて最近再び聴き出しました。ここ一週間は毎日聴いております。

俺、麗蘭のアルバムでいうと『麗蘭』と『SOSが鳴ってる』が双璧で…
って、オリジナルのフルアルバムとしてはこの2枚だけですけどね。
この2枚は全然違う“色調”なんですが、どちらも無人島持参級です。
『1+1』が出てから、久々にBOXの『WORKS』を聴いたんでけど、
いやあ~いいですねえ~っ!麗蘭の“色調”を再確認した感じです。

『1+1』は8曲入のミニアルバムですが、リプライズも1曲あるんで
実質7曲、さらっと聴けちゃうアルバムです。
そう…あまりにさらあ~っと聴けちゃうアルバムなんですよ。
ボリューム感のせいか、アコギ中心のアレンジのせいか、
よくわからないんですけどねえ~。

正直、『1+1』が“麗蘭”のアルバムだって実感がまだないんですよ。
“麗と蘭”のアルバムだっていう感じはするんだけどね。
鈴木さんがいた『麗蘭』と、北沢さんが入ってからの『SOS…』、
どちらも俺にとっては麗蘭なんですけどねえ~。
なんだろ…早川さんも含めたバンドとしてのグルーヴが、
俺にとっての麗蘭なのかな…そんなことを感じちゃいました。

『1+1』って、CHABOのミニアルバム『PRESENT』シリーズのような、
そんなニュアンスも感じるんですよねえ~。
このシリーズは俺も大好きなんですけど、そんな雰囲気がしました。
単に曲数が少ないからってだけじゃない気がするんですよね。
CHABOのソロのような…そんな“色調”を感じるんですよねえ~。

『SOS…』の頃からかな…詞だけ引っ張り出すと、
これって麗蘭っていうより、CHABOじゃんっ!って思ったりね。
アコースティックにしたからかな…余計、それを感じたんですよ。
麗蘭のアルバムだって思って聴くから、引っ掛かりあるのかな…
あんまり小難しく考えないで聴けばいいんだろうけどね…
普段は感じたままなのに、CHABOだとついついかまえちゃって…
CHABOファン独特の職業病みたいなもんでしょうか…(苦笑)

一曲一曲はすごく気に入った曲が多いですよ。
「Blue Blue」なんてライブ会場で絶叫してる俺が見えるし…(笑)
「Well Alright」の古いR&Bタッチはドツボですし、
「おいしい水」は、さらっと聴けちゃうけど、すごくいいですね。
軽いタッチで歌ってるんだけど、聴く度に感じ方が変わります。

「運」や「光るゼブラのブギー」も好きですねえ~。
今回の蘭丸の楽曲って、俺、かなり気に入っちゃいましたね。
インストですが「One Plus One」もいいですねえ~。
今回、CHABOってドブロ使ってますが、珍しいんじゃないですか?
これって今夏、吉祥寺での伸ちゃんとのライブの影響かな…
なんて勝手に感じてるんですが…すごくいいですわあ~っ!

なんだかんだ言ってヘビロテしちゃってるアルバムです。
最近はそうでもなかったけど、俺、CHABOのアルバムって、
最初に聴いた時はあまりピンとこなくて、ライブを観てから
アルバムを聴き返して、ようやくよさがわかる感じでしたからね。
ライブを聴いてからだと印象が大きく変わる予感を感じてます。

さあ、麗蘭のツアーはもう中盤あたりでしょうかっ!
自分でこの目で観るまでは、みなさんとこのレポも読まないように
スルーしておりました。『1+1』のレビューもね。
昨年の麗蘭ライブは観てないんで、俺にとっては2年ぶりの麗蘭。
初日の出に願掛けした年末の磔磔は叶いませんでしたが、
師走に麗蘭を聴けるっていうのが、楽しみで仕方ありませんっ!
なんか徐々にボルテージが上がってきた感じですっ!
待ってろお~っ!麗蘭っ!待ってろお~っ!仙台HEAVEN~っ!

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2007年11月11日 (日)

つづく(DVD) / 三宅伸治

Pb110006毎朝、5時台は愛犬メイと散歩の時間なんですが、今日は雨。
日中は室内ドッグランにおでかけなんで、今朝の散歩はお休み。
というわけで、メイが来てめっきりと観る時間が激減したDVD鑑賞。
ほんと…何ヶ月ぶりでしょう…音楽DVDを観るなんて…(笑)
いよいよ明後日に迫った伸ちゃんの『つづく』のDVDを観ました。

『つづく』のCDのことは書いたけど、今もヘビロテであります。
豪華過ぎるくらいの20周年記念盤なんですが、飽きないんだよね。
この豪華CDのレコーディング映像満載なのが、このDVDなんだけど、
いやあ~DVDだけ販売してもいいくらいの濃さでしたねえ~。
おまけのDVDって、1回ぐらいしか観ないんだけど、すでにヘビロテ。

伸ちゃんの人柄なのかな…豪華ゲストがみんなうれしそうなのね。
誰かも言ってたけど、ほんと、伸ちゃんの人柄なんだろうねえ~。
観てて笑顔がこぼれちゃう映像って、あんまりないよなあ~。
老若男女のミュージシャンから愛されてるよね、伸ちゃんっ!
レコーディング風景もだけど、おめでとうコメントもステキでしたね。
石やんの親父ギャグや、清志郎のはずしたコメントも…(笑)

圧巻は「たたえる歌」のPVでしたねっ!目が離せないっ!
あんな豪華なラインナップ…伸ちゃん知らない人に見せたいよ。
CDではメインボーカルとってない石やんや、アナマキがいいねえ~。
ワンフレーズだけなのに、なんなんだっ!あのインパクトはっ!
この映像を観てからCDを聴くと、ますます凄そうっ!

さあ、その伸ちゃんの盛岡ライブ、迫ってきましたっ!
ココを訪れてくれるたくさんの人達に協力いただいております。
すんごくうれしいです。でも、お礼はライブが終ってからにします。
もう一がんばり、PRにはげまなくっちゃっ!
みなさん、チケットまだの方、ぜひぜひご予約くださいませっ!

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三宅伸治 2007ロックンロール・ジプシーツアー
11/13(TUE) 岩手・盛岡 Club Change

OPEN:19:00 START:19:30
前売:¥3,500(ドリンク別 ¥300)
問合せ:盛岡Club Change 019-652-7185  info@clubchange.com
http://clubchange.com
*プレイガイド
Club Change/WAVE 店頭販売、チケット予約フォーマットはこちら 
/ DISK NOTE盛岡店 019-654-5822/NEAT RECORDS 019-626-6789

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2007年10月 9日 (火)

風になる / つじあやの

785いしがきフェスから2週間、毎日飽きずに聴いてるのがつじあやの。最初は2枚組のベストから入ったんですが、過去のアルバムもミニアルバム含めて5枚ぐらい聴いてるんですが、いいんですよ。CMやテレビ、映画のタイアップ曲もかなり多かったんですが、知ってる曲は皆無に等しいという…もっと社会と関われよ、俺…(笑)

この2週間で一番聴いた曲は、いしがきでも演った「風になる」。
「やる予定じゃなかったんですが」と前置きして、演ったこの曲、
秋晴れの盛岡城跡公園を吹きぬける風と溶け合っましたよ。
すごくいい曲だなって思ってたら、この曲ってジブリの映画
『猫の恩返し』の主題歌だったんですねえ~。
いしがきで聴いてたほとんどの人は、知ってたんだろうなあ~(笑)

いしがきでウクレレ1本での演奏もすごくよかったんですが、
スタジオ録音のバージョンは、本当に素晴らしかったですねえ~。
昔、元春が銀次と「ガラスのジェネレーション」を録る時、
ポップソングの王道をつくりたい…みたいに話してたけど、
「風になる」は、まさに王道を行くアレンジだと思いますよ。
「風になる」はアコースティックバージョンもあるんですが、
こちらのアレンジも実に心地よい肌触りなんですよねえ~。
最近は、この2バージョンを交互に聴いてます。

しかし、つじあやの、いいミュージシャンがついてますねえ~。
小倉博和、斎藤誠、KYON、斉藤有太、山本拓夫、根岸孝旨、
沼澤尚、小田原豊、それに、ASA-CHANGや梅津さんまでっ!
俺が世話になってる(笑)方だけでも、これだけいますしね。
さらに、民生やせっちゃんとデュエットしてたりねえ~。
なんで今までノーチェックだったか、不思議で仕方ありません。

こんな凄腕ミュージシャンですが、超絶ソロを演るわけじゃなく、
つじあやのの歌、言葉が伝わるような演奏なんですよねえ~。
ある意味当たり前なんだけど“歌が届く演奏”なんですよね。
つじあやのが好きなコ達って、バックで誰が演ってるかなんて
ほとんど興味ないと思うし、俺もそれでいいと思うけど、
なんかね…俺にとってはすごく新鮮でしたねえ~。

つじあやのの書く楽曲もいいんだけど、彼女の声と歌がいいね。
すごく真っすぐで素直な歌い方に聴こえるんだけど、
ふっとね…ブルーズっぽく聴こえたりする瞬間があるのね。
歌いまわしなのかな…その辺りが、俺にはたまんないですねえ~。
飽きやすいこの俺が2週間飽きずに聴いてるのは、その辺かな…
メイと散歩してたり、パソコンうったり、仕事してる時も、
ついつい口ずさんでしまうんですよねえ~。

さて、メイ、ラララ…って歌いながら、散歩に行こっかあ~♪

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2007年9月16日 (日)

つづく / 三宅伸治

Tsuduku_jacket1ここ1ヶ月、え~らくハードな毎日で、音楽サイトとか、友達のブログに訪れる回数も激減しちゃってたんですよ。あ、メイは、そんな毎日を癒してくれるんですけどね。通勤の音楽も、棚からひとつかみって感じです。そんな中、nobuさんのブログで伸ちゃんの新譜『つづく』の記事があって「やばっ!もう発売になったんだっ!」って気付いてですね、えら~く久しぶりにタワレコ行ってゲットしてきましたあ~。

このアルバムは伸ちゃんの20周年記念アルバムで、
何が凄いってゲストが凄いっ!参加ミュージシャンは50人っ!
おなじみの名前もたくさんありますが、ゆずの悠仁くんとか、
ミスチルの桜井とか「えっ!本当に伸ちゃんのアルバム?」ってほど
豪華絢爛な名前のラインナップなんですよお~。
しかも、発売元はavexですからねえ~っ!

俺は金曜の夜にこのアルバムをゲットして、昨日の土曜、
三陸海岸の宮古へ往復200kmのドライブのお供に連れてきました。
一発目がいきなりヒロトですからねえ~っ!すげえっ!
アルバムを聴きながら感じたのは、プロデューサー伸ちゃんっ!
『つづく』は“ミュージシャン三宅伸治”のアルバムでもあるけど、
“プロデューサー三宅伸治”のアルバムなんだって気がしましたね。

これまでも『music planet』『Guitars' Talk』で、
伸ちゃんの人脈と、コラポっぷりを感じてたんですけどね。
この2枚を聴いた時は『WE ARE THE WORLD』より凄いって、
ビックリした記憶があるんですよねえ~(笑)
そういう意味じゃ、それほどの驚きはなかったんですけどね。

『つづく』は、すごい開かれたアルバムって感じがしますね。
豪華ゲストもそうなんだけど、どれをシングルに切っても
いいくらいの楽曲ぞろいだって感じましたねえ~。
1曲、1曲をヘビロテしたくなるくらいのナンバーばかりです。
本当に伸ちゃんのアルバムなのかな…って思ったりもしたけど。

アルバムの終盤、12曲目は、MOJO CLUBの「ブギ・ナイト」。
いやあ~この曲で、俺のアドレナリンは逆流っ!(笑)
それまでの曲は、伸ちゃんが一張羅だったり、
普段着でもちょっと小ぎれいな洋服着てるイメージだったんだけど、
この「ブギ・ナイト」は、本当の伸ちゃんって感じがしたなあ~。
聴いてて、いきなり覚醒されたって感じでしたよっ!

「ブギ・ナイト」に続いて「たたえる歌」なんだけど、
もともと好きなナンバーなんだけど、演奏が始まって、
もう全身鳥肌たっちゃいましたね…もう、たまりませんでした。
演奏も…みんなのボーカルも…もうね…やられましたねえ~。  
  Ah ちっぽけ名を君たたえて Ah ちっぽけな僕をたたえよう
不覚にも涙があふれてきちゃいましたねえ~…なんでだろ…

そして、この曲のエンディング近くに聴こえたきた、
力強い…清志郎の歌声…もう、ねえ…言葉にならないよね…
ソウルフルで…力強くて…やさしくて…どこかユーモアがあって…
伸ちゃん…よかったね…この曲を聴いて…君や僕だけじゃなく…
伸ちゃんや、清志郎や、CHABO達…みんなをたたえたくなりました…

20周年記念ライブもめちゃめちゃ行きたいんだけど、
どうにもならず、すっかりあきらめきってたんだけど、
この「たたえる歌」を聴いて、AXで一緒に歌いたくなりました。
俺の想いはAXに行かれるみんなに預けるんで、
俺の分も歌ってきてくださいねっ!俺、声、デカいですから、
みんなもガツンとデカい声でよろしくお願いしますねっ!

伸ちゃん、本当に20周年おめでとうっ!
盛岡での再会を楽しみにしてますよっ!
伸ちゃんの音楽の旅がいつまでも「つづく」ことを祈ってますっ!

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2007年9月 4日 (火)

SEPTEMBER / 竹内まりや

Cd_lovesongs_2早いもんだぜえ~っ!気がつけば、もう9月っ!最近はバダバタしてて、ここの更新も遠野ネタをつないでしのいできましたあ~。書き出すと長いタチなんで、今の生活でここに書くと睡眠時間がなくなっちゃうし…ってなわけで、達郎の「棚からひとつかみ」の感覚で、軽めのタッチで当面、更新したいと思います。長い文章が戻ったら、少しは落ち着いたんだな…と思ってくださいませ。

この土日は出張だったんですが、日曜の帰り道、達郎のサンソンを
キャッチすることができました。しかも、まりやさんとの夫婦放談。
達郎×まりやの「SUMMER VACATION」なんてレアでしたね。
9月の第1週ってことで「SEPTEMBER」がかかってました。
あ~もう9月なんだなあ…って、しみじみ感じちゃいましたよ。

考えてみると、俺、まりやさんをガツンと聴いたのって、
達郎とタッグを組んだ『VARIETY』以降からなんですよね。
もちろんピーチパイとか知ってる曲、好きな曲もあるんですが、
アルバムできちんと聴いたことないんですよねえ~。
初期のまりやさんで、オススメのアルバムとか
オススメのナンバーがあったら、教えてくださいませえ~。

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2007年8月 7日 (火)

FOR YOU / 山下達郎

Cd_rca_foryouいやあ~毎日、盛岡も暑い暑いっ!早寝の俺も暑くて眠れない~(笑) エアコンのない我が家では、窓を開け放して寝てるんですが、毎日寝苦しくて仕方ありませんねえ~。ちょっと前までの盛岡は、エアコンがほしい日は年に数える程度でしのげたんですが、温暖化なのか、もうキツいですねえ~。そんな毎日ですが、明日は暦の上では秋なんですよね。さんさも終っちゃったし、夏のうちに忘れずに書かなくちゃっ!

1週間ぐらい前かな、風呂でラジオを聴いてたら、
聴き覚えのあるギターカッティングのイントロが流れてきたんです。
それが、達郎の「SPARKLE」だったんですよお~っ!
我が家のちっちゃい風呂が、リゾートプールに変わった気分…(笑)
それからアルバムを引っ張り出して、毎日聴いております。

俺が高校の頃かな、このアルバムが出たのって。
鈴木英人のジャケットが、すごく好きでねえ~。
当時、FMステーションの表紙も英人さんでしたね。
おまけにカセットのオリジナルデザインがついてたんですよね。
みんな切り取って使ってましたねえ~。なつかしいなあ~。
カセット自体が、死語の世界ですよねえ~(笑)

MOONやWARNERに移籍してからは、達郎自身の詞が多くなり、
「夏だ!達郎だ!」ってイメージから脱却しました。
最近の達郎の音楽も、もちろん好きなんですが、
RCA/AIRレーベル時代の達郎の音楽も、聴き返すと最高ですね。
20年以上も経ってるのに、ボーカルもサウンドも全然色褪せてない。
このエバーグリーンな感じは、誰彼に出せないと思いますねえ~。

『FOR YOU』は、俺が最初に聴いた達郎のアルバムです。
厳密に言うと、ベストアルバム『GREATEST HITS!』と
小林克也のDJ入りの『COME ALONG』の3枚を同時に聴いたんで、
どれが最初か正確には覚えてないんですけどねえ~(笑)
日本人離れした声、日本語で歌ってるのに日本を感じさせない
達郎の空気に、当時の俺はすんごいインパクトを受けましたねえ~。

しかし、なんで暑い夏が来ると『FOR YOU』を聴きたくなるのかな…
「LOVELAND,ISLAND」が入ってるからなのかな…
いや「SPARKLE」のイントロを聴いただけでパブロフだしな…(笑)
みなさんは夏になると聴きたくなるアルバムとか歌ってあります?
納涼・夏の音楽放談でもして、ちょいと涼みませんかあ~?(笑)

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2007年8月 5日 (日)

【柴山俊之還暦祝】SEEET INSPIRATION / シーナ&ロケッツ

Tower_mag 阿久悠さんの追悼で「ロックの好きなベイピー抱いて」を聴くべく、シナロケの25周年BOXを引っ張り出したんですが、ヘビロテです…(笑) シナロケを生で最初に観たのは80何年だろ…R&Rオリンピックです。まだ夏フェスなんて名前もない頃、野外ロックフェスの走りですね。宮城県南の菅生で80年代に毎年繰り広げられた夏フェスです。俺は2度ほど観に行ったんですが、トリがシナロケだったんですよね。鮎川のラフで激しいギターと、シーナに一発で悩殺されましたね。

なかなかライブに行く機会がなく、レコードも毎回買ってるわけじゃ
ないんですが、25周年のBOXは迷わず買いましたね。
CD2枚とDVD1枚のセットで、シナロケの代表曲は網羅されてます。
あと『爆音ミックス』ってライブアルバムも持ってますっ!
その名の通り、爆音ライブをそのまま真空パックしたアルバムで、
爆音で聴いちゃうんで、ライブのように難聴気味になっちゃいます。

今回、BOXを聴いてて、気付いたんですけど、俺が好きなシナロケの
ナンバーのほとんどの作詞を手がけてるのが、柴山俊之なんです。
阿久さんが亡くなった後だから、いつになく言葉を意識して
聴いてたのかな…今まで、あんまり意識したことなかったなあ…

以前から柴山俊之がシナロケの作詞をしてたのは知ってました。
はじめは職業作詞家か、糸井のようなコピーライターなのかな…
そんな風に軽~く流してたんですよね。
何年かして、鮎川も在籍してた伝説のバンド、サンハウスの
ボーカルだって知るんですが、それでも特に意識しなかったな…

今年の6月頭に、岩手の県北の港町・久慈市のバンドマンで
半年に1回プライベーツを呼んでる、俺の旧い友達から
「タワレコに柴山俊之を特集したフリーペーパーがあるはずだから
探してほしい」ってメールがあったんですよ。
ちょうど東京出張だったから、渋谷のタワレコに寄ったらなくて、
7月頭にかな…ようやく盛岡のタワレコで見つけたんですよ。

それが『柴山“菊”俊之 還暦記念読本』だったんですよお~っ!
いやあ~ビビリましたねえ~っ!表紙は“今”の柴山なんですが、
上半身裸で髪を振り乱してイッた眼で歌う姿ですからあ~。
中を開くと柴山のキャリアの年譜と、リスペクトのメッセージが…
鮎川、シーナはもちろんですが、石橋凌、浅井健一、伊東ミキオ、
遠藤ミチロウ、KYON、ヒロト、花田裕之、YUKAI、延原達治、
陣内孝則、仲野茂、山下久美子…なんだ…ロック名鑑かっ!(笑)

まあ、そんなのも重なって、シナロケを聴きなおすと、
「LEMON TEA」「ホラ吹きイナズマ」「VIRUS CAPSULE」
「ROCK IS ALRIGHT」「YOU MAY DREAM」「HAPPY HOUSE」
俺の大好きな曲達って、柴山作品なんですよねえ~。
シナロケなんで、腕組みしながら「この歌詞がいいなあ~」なんて
聴き方はしたことないんですけどねえ。

一言で言うと、めちゃめちゃキャッチーなんですよっ!
ロックで、激しくて、猥雑だったりするんだけど、
なんでなんだろ…ギリギリんとこで下品に聴こえないんですよ。
そのバランス感覚って、計算してんのか、天性なのか、
柴山の人となりを見た目でしか知らない俺には想像つかないけど。
ほんと、もっともっと評価されていいぐらいの作詞家だと思うなあ…

Vicl60002特にも好きなのは「SWEET INSPIRATION」ですねえ~。楽曲自体が、ポップで、ハードで、キャッチーなんだけど、柴山の詞によるところが大きいんじゃないかなあ~。まるでディズニー映画のようなロックなおとぎ話なんだよね。こんな歌詞はだれ彼に書ける世界観じゃないですねえ~。

ってわけで、阿久悠からシナロケ、シナロケから柴山と、
自分でも驚く脱線っぷりではありますが…(笑)
阿久悠さんの作品は亡くなっても歌い継がれることでしょう。
でも、生きてる偉大な人間を、もっともっとRespectしなくちゃっ!
そんな思いで、柴山さんのことを書かせてもらいました。
みなさんも、ぜひ、柴山作品を聴いてみてくださいっ!

俺も、柴山さんの還暦祝い盤「ろくでなし稼業/ジライヤ」
聴いてみなくちゃな…ジャケ…怖いけど…(苦笑)

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2007年8月 2日 (木)

【追悼 阿久悠】ロックの好きなベイビー抱いて / シーナ&ロケッツ

Fsc18_c2_l昨日、さんさの打ち上げの最中に阿久悠さんの
訃報を知りました。今朝のめざましテレビで
流れる、阿久さんが手がけたヒット曲の数々。
いやあ~ほんと、見事に全部一緒に
口ずさめちゃいましたねえ~。
いかに70年代の俺が、阿久さんの歌を聴いて
育ったのか、改めて知らされたって感じでした。
我が家にある阿久さんの作品が収められてる
CDは3枚ぐらいですかねえ~。

1枚はBAHOの『OKURADASHI』の「気絶するほど悩ましい」。
Charの初期の楽曲って阿久さんの作品が多いですよね。
Charと言えば、NSPの天野さんの追悼イベントに出たばかりですね。
天野さんといい、阿久さんといい、まだ早過ぎるよなあ…

今日、引っ張り出して聴いたアルバムは大瀧詠一作品を集めた
『NIAGALA SONG BOOK Ⅱ』。小林旭の「熱き心に」です。
大瀧さんはアキラ好きですが、この曲は大瀧王道サウンドっ!
これに阿久さんの言葉と、アキラ節が掛け合わさって、
ONLY ONEのナンバーに仕上がってますよねえ~。
数ある大瀧ヒットナンバーの中でも大好きな一曲です。

そして、シナロケの25周年記念『DREAM BOX』、
その名の通り爆音のライブアルバム『爆音ミックス』。
収録曲は「ロックの好きなベイビー抱いて」。
おそらく、阿久さんの楽曲の中では、かなりマイナーだと思います。
でも、俺はこの曲めちゃめちゃ好きですねえ~。

俺はこの曲が入ったオリジナルアルバムは持ってないんだけど、
リリース当時の『ロッキンオンジャパン』か『BRIDGE』に
シナロケのインタビューが載ってたんですよ。
鮎川が阿久さんに詞を依頼してアルバム1枚つくったって話し。
阿久さんの仕事の速さと、作品の量と質に驚いたって言ってました。
部屋中、阿久さんからのファックスで埋まったって…(笑)

さっき、阿久さんのサイトをはじめて覗いたら、
数多くのヒット作品と一緒に、こんなコーナーを発見しました。
あまり売れなかったが なぜか愛しい歌
その第18回がシナロケの「ロックの好きなベイビー抱いて」っ!
シナロケって柴山さんや、シーナの詞が多いけど、
糸井さんや仲畑貴志、湯川れい子さんの詞も歌ってますよね。

ちょっと脱線するけど、初期のシナロケがYMOと一緒に演ったり、
いまでこそ猫も杓子もコラボ、コラボだけど、
まだコラボって誰も言ってない頃からコラボしてたと思うな。
そんなシナロケ×鮎川の作品は、本物のコラボだって思いますね。
BOXに入ってる「Street Singer」も名曲です。
阿久さんとのアルバム、ちゃんと聴きたくなりました。

俺がロックを意識して聴きだした頃は、
シンガー自ら詞を書くってスタイルがいいって思ってました。
だから職業作詞家って色眼鏡をかけて見てたんだと思います。
でも、下手なロックもどきより、よっぽどロックだったんだろうな…
今夜は「ロックの好きなベイビー抱いて」を聴こうっと…

Thank youっ!阿久さんっ!

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2007年7月17日 (火)

NARKISSOS / サディスティック・ミカ・バンド

Cocp33931え~ここ一週間、すっかりハマっちゃった…いや、ハメられちゃったアルバムがあります。それが、サディスティック・ミカ・バンドの『NARKISSOS』です。1ヶ月前に友達から、ごそっと借りたアルバムの中の1枚だったんだけど、いやあ~カラダ中の細胞が心地よく踊りだしちゃうような、そんなアルバムでしたねえ~。

カエラを三代目ボーカルに迎えた「タイムマシンにお願い」の
ビールのCMが流れてからもう一年ぐらい経ちますかね。
その頃は、あ、カエラがタイムマシン歌ってる…って程度でした。
そもそも、サディスティック・ミカ・バンド…
俺にとっては、名前とか、伝説とかが先行しちゃってですね、
どうも、とっつきにくくて今日に至っちゃったんですよお~。
80年代に再結成した時は、どうも、桐嶋かれんの雰囲気が
好きになれず、聴かないでいましたしねえ~。

それが『NARKISSOS』の1曲目「Big-Bang,Bang(愛的相対性理論)」
に針を落とした瞬間…もう、ぶっ飛んじゃいましたねえ~っ!
あ…CDで聴いてるんだけど、なんつーか、そんなイメージ…(笑)
なんすか…今まで聴いたことのないようなテンションなんすよっ!
シンプルなミディアムな8ビートのR&Rなんですけどね…
何が違うのか、俺にはうまく説明できないですけど、すごいっスっ!

カエラのボーカルも気持ちよさそうでしたねえ~。
彼女のアルバムは1枚しか聴いたことないんだけど、
このメンツ相手に、ものすごいパワーを出しちゃってるよね。
この相乗効果っつーか、化学反応は凄いと思いましたよ。
初代ミカさんのは聴いたことないし、二代目かれんも記憶になく、
昔と比べようがないんだけど、すごくよかったですねえ~。

高中がロックギター弾いて、幸宏が8ビート叩いてるのにも、
ただただ驚いちゃいましたねえ~っ!
彼等の普段の作品をよく聴いてないで言うのは失礼なんですが、
すごい超技巧を持ってる人達がシンプルなR&Rを演ると、
こうもすごいのか…そんな感じがしましたねえ~。

俺、今回はじめて加藤和彦さんの作品と向かい合ったんですよ。
フォーククルセダーズもちゃんと聴いてませんでしたし、
加藤和彦=フォークの人って図式でしか認識なくてですね。
ところが、加藤さんの楽曲とか、ボーカルとか、なんですか…
パワーのあるボーカルではないんですが、独特のうねり…
グルーヴってこういうことを言うのかな…そんな感じでしたね。

このアルバムは、カエラも含めたメンバーの他に、作詞家として
民生や、サエキけんぞう、リリーフランキーが名を連ねてますが、
ぶっ飛んだのは、松山猛さんの歌詞でしたねえ~。
リメイクの「タイムマシンにお願い」と、
新曲の「Big-Bang,Bang(愛的相対性理論)」が松山作品。
いやあ~シンプルなんだけど、ぶっ飛び度が違うんですよお~っ!

松山猛さん、いろいろ調べたらフォーククルセダーズの
「イムジン河」も松山さんの訳詞なんですねえ~。
あんな情緒あふれて、魂のこもったような歌を書いた人が、
鹿鳴館からジュラ紀の世界をタイムトリップするんですからね…
いやあ~おそるべしっ!松山猛さんっ!

ってなわけで、新譜と呼ぶには時間が経ったアルバムですが、
ただいまヘビロテ中であります。
初期のミカバンドが好きな人は賛否両論が激しいようですが、
免疫のない俺はすっかりハメられちゃいましたっ!
ライブアルバムも買おうか、真剣に検討中です…(笑)
加藤和彦、松山猛、イムジン河…そんな流れで、
この連休に井筒監督の「パッチギ!」まで観ちゃいました…(笑)
こっちの話しも、気が向いたら、そのうちに~。

P.S.
この三連休は、台風と地震が猛威をふるいましたね。
被害に合われたみなさんに心からお見舞い申し上げます。

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2007年7月14日 (土)

ア・シ・オ・ト / よしだよしこ

Ashiotocd一週間前の七夕の夜に買ったよしだよこさんのアルバム『ア・シ・オ・ト』を聴いています。よしこさんの声…丁寧に選ばれた言葉達…聴いてると、背筋がピンと伸びるような…そんなアルバムですね。これから先、ずーっと付き合ってく友達に出逢っちゃったような、そんなアルバムですね。

「道ばたでおぼえた唄」でアルバムは始まるんですが、
ライブでもダルシマーという楽器を奏でながら歌ってくれました。
アイルランドの吟遊詩人オキャロランが生まれて始めて書いた曲の
カバーらしいんですが、“唄うたい”のよしこさんが、
なんでこの曲を選んだってことが素敵だと思いましたねえ~。

聴いてるうちに、目の前の景色が変わるんですよねえ~。
遠いどこか…名前も知らない吟遊詩人の歌声が、
風に乗って聴こえてくるような…そんな風景になるんですよ。
“見知らぬ人と唄をわけあう旅”ってフレーズがあるんだけど、
よしこさん自身の生き様と重なってますよねえ~。

ライブでは石川逸子さんが書き下ろした曲を演ってくれましたが、
このアルバムには「吹いていった風」って曲が入っていました。
詩集『子どもと戦争』に収められている原題「風」という詞に
よしこさんが曲をつけたナンバーです。

  遠くのできごとに
  人はやさしい
  (おれはそのことを知っている
   吹いていった風)

  近くのできごとに
  人はだまりこむ
  (おれはそのことを知っている
   吹いていった風)

  遠くのできごとに
  人はうつくし怒る
  (おれはそのわけを知っている
   吹いていった風)

  近くのできごとに
  人は新聞紙と同じ声をあげる
     (がみ)
  (おれはそのわけを知っている
   吹いていった風)

遠くのできごとにうつくし怒る…
近くのできごとに新聞がみとおなじ声をあげる…
それって、俺のことじゃん…そんなことを感じましたね。
石川逸子さんの言葉…一週間前にはじめて出逢ったんだけど、
本当の詩人に出逢ってしまった…そんな感じです。
その言葉をキャッチして歌にするよしこさんも凄いけど…

高田渡さんと共作のインストルメンタル「巻き毛のベイビー」、
タイトル曲の「ア・シ・オ・ト」が続くんですが…たまらないです。
よしこさんの渡さんへの想いが、やさしく伝わる…そんな曲です。
渡さんは亡くなる少し前に、盛岡で観ることができたんですが、
その時の渡さんの歌…姿…そんなのがよみがえってくるようです。

このアルバムはタワレコとかじゃ売ってなくて、
よしこさんのサイトか、ライブ会場でゲットするしかないみたい。
ぜひ、全国のライブ会場で、みなさんがこのアルバムに
出逢うのを願っております。
そんなよしこさん、今は奄美諸島のツアー中なんですよねえ…
台風の影響をモロに受けてると思うんですが、
旅のご無事をお祈りしております。

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